福島の山々 >> 南東部 >> 一盃山 (855.5m)  
阿武隈の名山のひとつ。郡山市と小野町の境界に位置する。その面白い
名前は山容が盃を伏せた形に似ていることから付いたらしい。周囲には
大滝根山矢大臣山高柴山日影山蓬田岳宇津峰山など阿武隈の
名山がひしめいており、山頂近くの「音の岩」からはこれらの山々を展
望することができる。近年は毎年5月下旬頃に山開きが行われ登山者に
人気の山となっている。山頂は広く開放的で、家族やグループでのハイ
キングを楽しむのにいい。

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一盃山

    交通:JR磐越東線「小野新町」駅より、タクシー利用
マイカー:馬場登山口:20〜30台程度の駐車場あり
     黒甫登山口:2〜3台の駐車スペースあり
所要時間:馬場登山口(1時間)頂上(45分)黒甫登山口
 山開き:毎年5月下旬の日曜日(日程は変更になる場合があります)
     ※問い合わせ先は、郡山市田村公民館(024-955-3842)
     ※福島県内の山開き日程の一覧


馬場バス停が廃止となったのでマイカー利用が便利。馬場地区に大きな登山口案内板がある。 案内板に従い、農道「馬場」線を入り真っ直ぐな坂を少し上ると右側に大きな駐車場がある。駐車場の少し上部までは舗装されている。 駐車場から指道標に従い一盃山を仰ぎ見ながら登り始める。最初は広い道だが直ぐに杉林の中の薄暗い上りに変わる。 登山口から30分ほどの所からは雑木林となる。随所に指道標があるので迷うことはない。 厳寒期でも積雪はそれほど多くないので手軽にスノーハイクを楽しめるが、スパッツはあった方がいいだろう。 「音の岩まで1km」の指道標が立っている所で深沢清水を右に見送り左へ進むと、直ぐに初級コースと上級コースに道は分かれる。 初級コースは道幅が広く斜度も緩やか、上級コースは道幅が狭く少し急傾斜の岩場を通る。

馬場バス停(廃止) 登山口案内板 駐車場
馬場バス停(廃止) 登山口案内板 駐車場
広い登山道 杉林の登山道 雑木林の登山道
広い登山道 杉林の登山道 雑木林の登山道


初級コースと上級コースは黒甫林道の直下で合流する。黒甫林道に上がった所で南側を振り返ると蓬田岳の端正な山容を望むことができる。 蓬田岳の雄姿を堪能するにはとてもいい場所かもしれない。宇津峰山の眺めもいい。 林道を30mほど進むと山頂の指道標があるので林道を離れ右手斜面に分け入る。指道標は小さく分かり難いので注意。 急登となるがナラやクヌギ、ブナなどの快適な雑木林の中を15分ほど登れば「大志の広場」。一盃山の山頂である。 団体登山でも問題ないほど広い。簡易トイレも設置されている。 暖かい日などは日がな一日、家族連れでのんびりするのもいいだろう。 「大志の広場」から指道標に従い東へ3分ほど行くと「音の岩」。 その名の通り、露岩部で強めに足踏みすると振動音が響く。 眺望もよく、鞍掛山や黒石山、高柴山、日影山、大滝根山など多くの阿武隈の名山を指呼できる。

[ 参考 ] 「大志の広場」には「一盃山山頂」の標柱が立っているが、三角点のある場所は300m程北にある。 特に指道標はないが郡山市と小野町の境界に続く土塁に沿って踏み跡を7〜8分ほど歩けば、藪の中に三角点の標石を確認できる。 一盃山の標高としてこの三角点の標高を採用し855.8mとしているが、最高点(大志の広場)の標高は860mを少し超える。 福島盆地や吾妻連峰の眺望も得られるので、興味のある方は立ち寄ってはいかがだろうか。(最新情報は要確認)

途中林道を横切る 蓬田岳を望む 山頂への指道標
途中林道を横切る 蓬田岳を望む 山頂への指道標
大志の広場 山頂の看板 音の岩への尾根道
大志の広場 山頂の看板 音の岩への尾根道
音の岩 日影山(東南東) 蓬田岳(南)
音の岩 日影山(東南東) 蓬田岳(南)


「音の岩」で眺望を十分堪能したら、黒甫登山口へ下る。登山道は最初は急で滑りやすいので注意。 笹薮も多く肌を傷つけ易いのでいので夏場なども服装は長袖の方が無難かもしれない。 音の岩から40分程度で黒甫登山口。黒甫登山口から上る場合は、 案内板を見過ごしやすいので注意。近くにある営林署の看板と駐車スペースが目印となる。 黒甫登山口へ出たら舗装道路を歩いて馬場登山口を目指す。 三叉路の角には黒甫登山口と馬場登山口の指道標が建っている。

黒甫登山口へ下山 黒甫登山口 営林署の看板
黒甫登山口へ下山 黒甫登山口 営林署の看板
舗装された道 指道標 黒甫バス停(廃止)
舗装された道 指道標 黒甫バス停(廃止)



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