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渓流釣りで人気のある奥川沿いに県道383号線(熱塩加納山都西会津線)を北進し、
極入を過ぎたところから弥生集落に入る。案内図があるので参考にできる。
弥生集落の弥生分校跡地への道を左に見送り直進すると、極入(久良谷沢)林道。
林道終点から1〜2km手前(作兵ェ沢沿い)は悪路となっており道路の損壊も目立つ。
一般乗用車では終点までは難しい時もあるので、時間的な余裕をもったスケジュールとしたい。
林道の終点には5〜6台程度の駐車スペースがある。ここから先は登山道となる。
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イワウチワの目立つ枝尾根の登山道を登り着実に高度を稼ぐ。イワウチワの見頃は5月下旬頃だろうか。モミの大木の根張りが見事である。
やがて頭上が開け斜度が緩やかになってくると、間もなく弥平四郎からのコースを合わせる。
今度は県境尾根の七森峰を目指す。15分ほど登ると「清水あります」の看板。
歩行距離にして30mくらいだろうか、左側に少し降りて行くと沢の源頭部がある。冷たくて美味い。
さらに高度を稼いでいくと南西方向に高陽山と高森山がよく見える。裾野の広いどっしりした名峰である。
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清水のところから15分ほど登ると県境尾根に至る。ブナの中の快適な尾根道である。
7月中旬、ツルアリドオシの小さくて可愛い花が見頃だった。県境尾根の最初のピークが七森峰。
この日は雲に隠れ気味だが、大日岳の雄姿も見えるようになる。さらに少し登ると鏡山のピークが見えてくる。
ブドウのようなサンカヨウの実が目立つ。
七森峰と鏡山の中間にあるピークを越えて、最後の急登を終えると鏡山山頂に至る。
鏡山の山名の書かれた標柱と少々斜めになった三等三角点の標石がある。少し離れたところには主三角点もある。
山頂で出迎えてくれたのはスジクワガタの雌。
[ 参考 ] 「主三角点」は明治時代の農商務省山林局が行った三角測量の基準点の一つ。
「主三角点」の他に、「次三角点」や「補点」がある。
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飯豊連峰の展望台と称されることが多い鏡山だけに、山頂からのパノラマは圧巻である。
北西に大日岳、北側には御西岳、飯豊山、北東には種蒔山、巻岩山、疣岩山、三国岳。
東側には吾妻連峰、南東には磐梯山。
この日の飯豊連峰は昇竜のような白雲に山頂部が少々隠れていたが、十分にその迫力ある絶景を楽しめた。
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弥平四郎集落を過ぎて四ツ沢農道を終点まで入った所にも登山口がある。砂防ダムのある農道終点までは車で入れる。
時期によっては四ツ沢農道の入口や、飯豊山の弥平四郎登山口へ至る極入(弥平四郎)林道の入口のゲートが
チェーンで閉鎖されている場合もあるようなので注意。砂防ダムを右に見て登り始める。
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砂防ダムを過ぎると間もなく二本の丸太で作られた橋を渡り、杉林の中を登って行く。
登山道は四ツ沢沿いである。雨の日やその直後などの登山は増水や登山道の損壊などに十分気をつけたい。
4mくらいの滝を巻くように登ると直ぐに沢は二俣に分かれる。左が長松平、右が三重滝沢だろうか。
二俣の手前で沢を渡り、長松平方面へ登って行く。沢身を5m位だが少々へつり気味に歩かなければならない個所があった。
増水時には靴が濡れないように気をつけたい。
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砂防ダムのある登山口から30分ほど登ると、沢を離れ尾根道となる。
弥生集落からのコースとの合流点が近づくと、少々トラバース気味の登山道となり、
鏡山や巻岩山、疣岩山、三国岳が見えてくる。7月中旬、エゾアジサイやギンリョウソウ(液果)が見頃。
登山口から1時間で弥生集落からのコースとの合流点である。(ここから先は弥生コースに同じ)
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