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南会津町の田島から国道289号線を西進し駒止トンネルを通過する。トンネルを抜け出て2kmほど進むと南側に急峻な山が見えてくる。
唐倉山である。温泉施設のきらら289を過ぎてT字路を左折し、国道401号線を4kmほど南進すると木伏地区。
木伏地区にて林道「木伏・椿平」線に入る。唐倉山の標柱が立っている。舗装された林道を指道標に従って3.7kmほど進むと登山口。
途中、「清めの滝」の看板があり、林道の右下に滝を望むことができる。
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唐倉山の登山口には広い駐車場やトイレ、着替え所、水場、案内図、説明板が整備されている。
正面にはこれから登る唐倉山がどっしりと座している。一見なだらかだが、よく見ると険峻な岩山であることがわかる。
説明板にも注意書きがあるが天候の悪い日は中止にした方が無難だろう。
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案内図と解説板の近くには登山口の立派な標柱が立っている。
ここからカヤ野の中を延びる広い作業道を進む。直ぐに下山道を右に見送る。
10月中旬、栗のイガが道に随分と落ちている。所々に樹名板が設置されているので樹名を確認しながら登る。
タモノキ(トネリコ)の大木も目立つ。
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登山口から500m余り歩くと作業道を左に見送り、右の登山道を進む。
登山道というよりは踏み跡のようにも見えるかもしれない。
少々分かり難いので気を付けたい。先方に見える樹名板が目印になるだろう。
涸れ沢を通過すると間もなく、幡岩の基部に着く。
ここから右手に少し進むと、天邪鬼(でいたんぼう)の足跡。
看板がないと見過ごしてしまうかもしれない。
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天邪鬼の足跡を過ぎると岩尾根への取り付きとなる。
斜度がきつく滑り易い箇所をトラロープにつかまりながら登っていくと、
途中で屏風岩を右手に望むことができる。
さらにもう一本トラロープにつかまりながら登っていくと岩尾根の上に出る。
幡岩の上部からの展望は大変良いので、ここで小休止するのもお勧め。
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露岩の南側を巻くように登っていくと御柱岩(石の御柱)。
柱状節理の岩が崩壊したものだろうか、それともやはり天邪鬼(でいたんぼう)が置いて行ったものだろうか…。
合掌して先へ進む。
標高1070m付近の狭い岩尾根には見晴らし台との名前が付いており、南側の眺望がいい。
標高1080m付近には注意看板が立っている。飛びつき岩と呼ばれる険峻な岩尾根を慎重に通過する。
唐倉山が修験の山であることを身をもって感じる場所である。
険峻な岩場を抜けると雑木林の中の気持良い尾根道に変わり、一投足で山頂に着く。
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山頂の露岩には明神岩という名前が付かられている。三等三角点と主三角点の二つの標石が設置されている。
無理は禁物だが、明神岩の上に立てば視界も随分と広がる。南会津の山々を指呼するのが楽しい。
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下りは山頂から南東へ延びるコースを下っていく。
こちらも最初は中々急峻な斜面で気を抜けない。固定ロープも設置されている。
標高1100m付近の赤松の大木には「下りの千年松」、標高1080m付近の大木には「下りの万年松」と名前がついている。
次第に斜度も緩やかになり、気持のいい尾根道となる。カヤ場に出たら、すぐ往路の広い作業道に出合う。
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