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国道121号線会津下郷より国道289号線に入る。
2002年8月現在、一般車両は白河方面へ通り抜けできないので注意。
(現在、甲子温泉方面へ抜けるトンネルが工事中。開通が待たれる。)
工事現場付近では南側に三本槍岳〜三倉山本峰が美しい山容を覗かせる。
南倉沢(なぐらさわ)地区を抜け暫くすると、林道「甲子線」となり4Km程で甲子峠。
峠までは所々道が荒れた所がある為、通行には十分注意してください。
甲子峠の南側が登山口となる。(最新情報は要確認)
[ 追記 2008.10.20 ] 2008年9月21日に甲子トンネル(4345m)と甲子大橋(199m)を含む難工事区間(第2工区)が供用開始され、
甲子道路(国道289号線)の全線供用開始から1ヶ月が経ちました。
秋の紅葉シーズンということもあり土日は通行車両の極端な増加が見られ、一日5000台以上の車両が通行。
今までは県南と南会津は羽鳥湖を通る国道118号のみでしたが、これからは国道289号線も大いに活用したいものです。
甲子大橋付近は10月下旬頃が紅葉の見頃となります。なお、旧道も登山時にはまだまだ役立つので大切に利用しましょう。
(最新情報は要確認)
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30分程歩くと甲子温泉(左)と甲子山山頂(右)への分岐がある。
雑木林の中、徐々に急になるがトラロープ頼りの急登も長くは続かず山頂へ出る。
途中、クロベの大木が見事。山頂は狭いが中々の眺望である。南側にはこれから
登る旭岳(赤崩山)のどっしりとした山容の全体を確認できるので、大よその
ルートをここでイメージしておける。
[ 参考 ] 1955年(昭和30年)5月29日、甲子山〜旭岳〜鏡沼付近で、白河高校山岳部員15名と顧問の教諭が遭難し、高校生6名が寒さと疲労で亡くなられた。
小雨が降る中を登り始めたが、次第に豪雨と濃霧になっていったという。5月30日の未明に顧問の教諭が甲子温泉の旅館に下山し救助を求めた。
登り慣れた山でも(登り慣れた山だからこそ)慎重な行動が必要だという教訓を忘れないようにしたい。この事故後、避難小屋が坊主沼近くに建てられた。
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甲子山から15分程歩くと分岐がある。旭岳へはトラロープや枝で通行止めになっている方へ進む。
分岐から5分程歩くと水呑場への分岐がある。水呑場までは往復15分程度。水量はあまり多くないが
真夏でも冷たい水を味わえる。水呑場から少し下りた所には沢もある。
水呑場への分岐から10分程で坊主沼方面と旭岳山頂方面の分岐があるので旭岳山頂方面
へ進む。所々トラロープ頼りの急登や難所があり汗を絞られる。
水呑場から先は踏み跡が不明瞭な箇所や荒れた箇所、滑り易い箇所、
藪漕ぎが必要な箇所等があるので十分注意してください。登山に不慣れな方は、旭岳(赤崩山)山頂方面へは絶対に進入しないでください。
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藪漕ぎと山頂直下の急登で汗を絞りとられ坊主沼を南側の山腹に確認できる頃、
振り返ると北側には先ほど登ってきた甲子山の奥に二岐山や大白森山、鎌房山の
見事な山並みを見渡すことができ、しばしの間疲れを忘れさせてくれる。
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坊主沼への分岐地点から50分程で山頂。山頂は小狭いが360度の大パノラマが
楽しめる。北には二岐山や大白森山・小白森山、鎌房山。
(気象条件がよければ飯豊連峰や吾妻・安達太良連峰なども見渡せる。)
南には赤面山や三本槍岳、三倉山を見渡せる。
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甲子峠登山口〜甲子山までの登山道沿いの花々。日の当たる岩場にはウスユキソウや
ホツツジ、シモツケの群落がある。日陰ではアジサイやカニコウモリを時々見かける。
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甲子山〜旭岳までの登山道沿いの花々。山頂直下の岩場にはソバナやフウロソウ、
オトギリソウの可憐な花を観賞できた。尾根下にはシシウドの白く大きな花が多
く見られた。
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